経済・調査統計

TDB景気動向調査(九州ブロック及び福岡県・概要)

2013.5.8 TDB景気動向調査(九州ブロック及び福岡県・概要)

九州ブロック・概要 景気DI42.6 前月比横ばい 高水準維持も好悪相半ば
九州ブロック・福岡県 景気DI43.0 前月比+0.6 4カ月連続で改善し、5年7カ月ぶりの高水準

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株式会社帝国データバンクより九州ブロック、福岡県の景気動向調査が公表されました。


九州ブロック概要 「九州」の景気DIは前月比横ばいとなったものの、07年4月(43.4)以来の高水準を保った。中でも九州北部豪雨の復旧工事本格化と消費増税前の住宅着工の好調維持などで02年5月の調査開始以来最高を更新している「建設」がけん引している。もっとも、「太陽光発電の普及に伴い、一般工事が人員不足となってきた」(福岡、建設)という声も聞かれるようになっており、景気回復にやや水を差す格好となっている。先行きについては「電気料金、消費税アップ」(福岡、飲食料品卸売)、「燃料費の高騰」(熊本、運輸)の懸念はあるものの、しばらくは景気回復基調が続きそうだ。


福岡県概要 「福岡」の景気は改善が続いている。けん引役は住宅建設が活況な「建設」「不動産」だ。「建設」は九州北部豪雨の復旧工事本格化に加えて、「不動産」も「金利低下を主に購入意欲が増えている」(不動産)うえ、事業用土地についても「賃貸から購入への問合せが増えてきた」(不動産)という。「不動産」の先行き見通しDIは6カ月後(61.7)が調査以来の最高を更新した。ただ、円安による原材料・燃料高の悪影響が「製造」や「運輸・倉庫」などに広がってきた。こうした懸念はあるもののしばらく景気は回復基調が続きそうだ。